出発は明日の朝早く。自分の部屋からの到達は困難と見、上野のカプセルホテルに一泊する。久しぶりの湯船（自宅ではほとんどシャワーである）につかり仕事での疲れを癒す。そして就寝。
今年も３０分程集合時間に遅れたが、場内アナウンスは無し。順調にこなし一路上海へ。飛行時間２時間１０分程度。近い。我が家から成田までとあまり変わり無い時間である。普段はファーストクラスだと思われる二階席がこの時はエコノミークラスと化していた。エコノミーでも場所的にファーストだと思うと気分がよろしい。
そうこうしているうちに上海へ着く。旅行会社のバッジを胸に付け、現地添乗員が見つけてくれるのを待つ。が、到着ゲートを一巡しても呼び止められない。なんてこったい。探す。あ、あった。顕示する。が、呼ばれない。違うのか？と思いつつ歩き去るとようやく呼び止められる。遅い。
既にそこには若夫婦が一組。添乗員の話だと、あと一人との事。添乗員が探しに行く。しばし待つ。戻ってきた。一組の中年男女を引き連れて。
二人？ あと一人じゃなかったのか？ 不思議に思いつつホテルまで送ってくれるバスに向かう。が、その中年男女は自分達でホテルにタクシーで行くから必要無いという事で別れる。？？？？である。
バスの中でその謎は解ける。
添乗員「あー、あの人中国人の女の子の友達いたね。最近そういうの多いよ。
上海は国際都市だからね。あなた達も中国の友達いるね？」
若夫婦「はい。友達と一緒にまわります。」
添乗員「あなたもいるね？」
私 「あ、いえ、私は一人で‥」
添乗員「一人で？ あー大丈夫。漢字そのまま書いて見せれば通じるよ」
「皆さんフリーツアーですね。必要無いかもしれないけど、これオプショナルツアーの案内ね。行きたかったらホテルのカウンターに行って頼んでください」（と言ってパンフレットを渡す添乗員）
一人旅は俺だけかよ‥‥
その他会話集
私 「上海の人って北京語大丈夫なんですか？」
添乗員「あー、上海語話してるね。北京語は反舌音多くて駄目ね。普通語ならみんなしゃべれるよ」
私 「へ？ 北京語と普通語ってほとんど同じじゃないんですか？」
添乗員「違う違う、全然違うよ。普通語はニュースで流れている言葉ね。北京語とは違うよ」
本当か、オイ。
若夫婦「すいません、映画見たいのだけど、映画館どこにあります？」
添乗員「あー、いっぱい有るよ。大丈夫大丈夫。」
ホテルから近い映画館ぐらい紹介してやらんか。若夫婦、中国語解らないと見るが、映画見てどうするのだ？（とは言いつつも、自分自身韓国で演劇を見てきた過去があるので何も言えない）。添乗員の言った”たくさん有る大丈夫”が本当である事は後に知ることである。
添乗員「あなた（私）のホテル地下鉄の駅近くて一人歩きにいいよ。公園も近いから行ってみるといいよ。朝にはたくさんの人が太極拳やってるよ」
事実であった。詳しくは後程。
添乗員「これあなたのキーね。あそこがＪＴＢのカウンターね。今はいないけど、普段係員いるからそこにオプショナルツアー頼んでください」
これは大嘘であった。詳しくは後程。