| という事で映画館。なるほど巨大だ。しかし新宿の巨大映画館とどちらが大きいかと聞かれると謎である。そして街中を歩いていて他の映画館も見かけたがそちらは小さそうだった。大きさで言えば多分日本と同じぐらいと思う。いやあくまでも多分だが。 が、日本の映画館には無いと思われる（少なくとも私は経験したことの無い）サービスがあった。映画館に入った時既に上映が始まっていて館内は暗かったのだが、係員がいて空いている席に懐中電灯で足元を照らしながら誘導してくれたのだ。そのおかげで無事に空いている席に座ることが出来た。 で、映画である。もちろん中国が舞台の台詞が中国語の中国映画である。この当時は二つの映画が話題になっていて、一つはシリアスな感動映画、もう一つはお笑い映画という事だったのでお笑い映画にすることにした。だってシリアスなストーリーだとちゃんと台詞を理解しないと駄目だけどお笑い映画ならなんとかなると思ったのだ。 結婚証明書を無くしてしまった夫婦とその子供のお話。Ｎ氏によると結婚証明書が無いと出来ない事が多々あり、それに関して努力したり、またその夫婦の生活や仕事の話でもお笑いが出てきてた。が、これに関して前述の私の考えは甘かった。チャップリンの映画ではないので言葉に関しての知識のみならず何のパロディかとかいう中国に流れている情報の詳細知識も必要だったのだ。Ｎ氏でさえ解らなかった部分があったという。 この後の行動順番は覚えてない。多分この順番だろうというぐらい。 さて、私は一つ重要な忘れ物を日本にしていた。出歩く時の用肩掛けかばん。それでは現在はどうしているかと言うと旅行用の巨大なかばんの中身を抜いて持ち歩いていると言う状況。かさばるし重い。なので西単のかばん屋に連れていってもらった。実は初日にもかばん屋を探したのだが、見つからなかった。どこにあったかというとちょっと裏道入った所。その通りには日本の上野アメ横の様な雰囲気の店並びがあった。衣料品屋、かばん屋、雑貨（？）屋、等々。ということでその中のかばん屋をいくつか見まわる。その結果、日本で使っているのと同じような感じの物があったのでそれに目をつける。品物が決まったら次は値切りである。 ここでの会話も忘れてしまったが、というか最初の私の言葉が通じなかったのでその後はＮ氏のお世話になったのだった。そして確か半額から２／３ぐらいの値段になったところで購入。購入後、バックの受け取りの時、（陳列してあった）バックの中に新品のバックが入っていた。それを見たＮ氏は新品をよこすようにも交渉してくれた。またまたありがとうございます＞Ｎ氏。 そしてその後散歩がてらでかいデパートに入る。いや、デパートと言うよりおしゃれなショッピングモールという所か。各々のテナントが並んでいる。中央通路は吹き抜けになっていて二階以上のそれは真ん中が無い。通路反対側へは一定区間毎にある渡し通路（？）を渡ってゆく。一階の中央通路では何かが行われているのでそれは各階から眺められる。後日一人出歩いた時も別のショッピングモールに入ったがこの形式だったので、多分これが北京のショッピングモール形式だろう、と思う。 もちろんおしゃれなだけあって日本円レートに直しても高い商品ばかりなので何も買わずに出る。 そして王府井。北京の繁華街の一つである。基本的に散歩をしたのだが、ここにある名所の一つに小吃街がある。簡単に言うと軽食出来る店が並んでいる通り。昨日見た一口サイズ肉の串刺し揚げ物もあった。元々ウィグル族の料理と言う事でそちらの人が作って売っていた。そしてここには昨日行った露店では見られなかったものを売っていた。蛙。雨蛙ぐらいの大きさだろうか。それが何匹も串刺しになっている。もちろん原型をとどめている。食べ物に関してはチャレンジャーな私だが、これは戦う前に逃げた。足だけと言うなら食べただろう。食用蛙の巨大な足の揚げた奴というなら多分食べたと思うが小さな蛙の本体までついているのは無理だった。 しかし、これ、結構普通に皆食べている。もちろん若い女の子も。それを見るとその若い女の子に負けた気がして悔しいのだがそれでも結局手は出さなかった。普通の串揚げで無難に過ごす。 入り口のところにその串揚げ屋が並び、ちょっと入ったところに小さな広場がありその周りには各地からの料理が食べられる雰囲気で色々な食べ物が並んでいた。さっき水餃をたくさん食べたし、晩飯のためにも腹はある程度空かせておかなければならないので他には何も食べずにそこを後にする。 さてもう一つ。中国に詳しい人がいないと達成できない目的があった。会社の先輩に買ってきますと約束した品物。精力剤。 やっぱりこの手のものは中国製というと四千年の説得力がある。Ｎ氏にその旨を伝える。王府井にある漢方薬屋に連れていってもらう。Ｎ氏も普通の薬を買いたいと言う事で良かった良かった。早速その薬を探す。大体その手の薬はそういう激しいパッケージをしているのですぐ見つかると思っていたのだが、結構見つからない。という事で困った時のＮ氏頼み。店員さんにきいてくれる。と紹介されたのは小瓶入りの養命酒系統の酒。なんでも毎日少しずつ飲んで下半身の増強をするというものらしい。しかしそれだと長期間必要だし、瓶入りだからかさばり重く割れやすい。そしてなにより高い。が、これは観光客には人気の商品らしく各国語で書かれた説明書があった。が、前記の理由によりこの商品は却下。 と言う事で再度Ｎ氏と一緒に見まわると、さっき見まわったはずの場所にあっさりとあった。パッケージもそれなりなのに何で見つからなかったのか。なんか悔しい。 こちらは錠剤で小さく軽く、そしてなにより安い。そこで二箱ほど購入する。先輩は一人だが話題作りのためにもうひと箱（結局、一箱はその先輩へ、もう一箱は半分もう一人の先輩へ、半分は自分が持っている。ちなみに一粒飲んでみたが数時間後にからだが熱くなった（気がした））。実際に効果の具合を確かめたかって？ それはもちろん極秘。 |