詭弁論理学の作者の本。続編に当たると思って間違いないと思われる。

　その後半部分の続編。論理遊びや錯覚遊びといいましょうか。直感（そうでなくても現実的に）では間違っていると思うことでも、なんかうまく説明されると正しいように思えてしまう。その説明（証明？）の中からどこがおかしいのかをみつけていくのを楽しみに読んでいく本です。なので、考えながら読むことと相成り、結構読み終わるのに時間がかかりましたが、面白いので電車の中で熱中して読んだので期間はそんなにかからなかったですね。

　一番衝撃的だったのは、詭弁論理学で出題されていたウサギと亀の話。同著を読んで自分なりの答えはでていたのだけど、こちらの本の中で著者の解答が掲載されていて、自分の考えた答えより解り易くあざやかなものだった。当然か。負け惜しみを言うと、一応内容的には同じものだったよ。（ってヒントをもらったのは著者の別著だって）。

論理問題好きな人にはお薦めです。ちなみに私的に興味深かったのは”無限についての逆説”かな？

章題

１　即断と先入観
２　自然世界の逆説
３　数の世界の逆説
４　無限についての逆説
５　言葉の世界の逆説
６　逆説論理学

2004/07/11（Sun)