韓国旅行記2
− ロッテワールド(後) −

目次のページに戻る



 ジェットコースターを乗った後には晩飯の時間になっていた。もちろんそこは一大遊戯施設、食堂も完備である。日本食、洋食、中華、韓国料理、と一そろえ存在している。もちろん、ここは韓国、私は旅行者、私が選んだのは韓国料理である。
とはいえ、なんだかんだいってもここは遊戯施設。厳かな韓国料理などはなく、普通の一般食である。日本で言えば、カツ丼と親子丼とうどんがある様な感じと思っていただければよい。
 で、食べたのはビビンバなのだが、さほど美味くない。もちろんまずくはない。去年韓国に来た時に食べたロッテデパートの最上階にある食堂街の石焼きビビンパに比べると美味しくない、という事である。ここのは普通。
 店には音楽がかかっていたのだけど、MFによると韓国でのトップアーティストらしい。なるほど、声も歌(リズムのみ、歌詞の内容は理解不能)も結構なものだ。日本語で歌ったら売れるかは、残念ながらちと疑問。けど、日本でアイドル的に売っている歌手(軍団)に比べたら上手なのは確か(笑)。

 さて、ロッテワールドは屋内にあると言ったが、実は一部外に出ている部分 がある。屋内にそこへ向かう通路がある。

 私達が行った時には雨が降ったりやんだりしていた。基本的にアトラクションや乗り物の内容は同じ。ただ、こっちは屋外なだけあって、高所系の乗り物が多い。MFによると、昔はこんな高いのはなくて、最近になって出来たばっかりのものだという事。

 さて、前にも言ったとおり、MFは高所系(絶叫系)の乗り物が苦手という事で、しょうがなくお化け屋敷らしき所に並ぶ。そこには人がたくさん並んでいたのできっと面白いのだろうと思っての行動である。
 そして並んでいるのだが、全然進まない。入るまでには相当時間がかかりそう、という事で、MFが「自分が並んでいるから何か乗ってきたらどうだ」という事になり、並びながら見上げていた、目の前にあるフリーフォールな乗り物に並ぶ。日本でフリーフォール系の乗り物といったらバンジージャンプしかやった事が無いので日本の奴との比較は出来ない。
 ポールとそれを中心に通したドーナツ状の台があり、それの端にたくさん椅子がついている。そこに乗り、廻りながら一番上までいって、次の瞬間少々の回転を加えながら自由落下するシステムである。こっちも人気があるらしくかなりの人数が並んでいる、が一回の処理人数が多いのでさくさく進む。
 そしてさほどしないうちに乗る事が出来た。絶叫系乗り物に標準装備されている例のプロテクターを上から降ろす。全員がそれをしてから、係員がその締め具合を点検。機械が音を立てはじめる。上方向の加速度が加わる。
 上に昇っている間はすごく気分がいい。廻りながら上にあがるので、街の全景が文字どおり見回す事が出来る。しかも今は夜。韓国の夜景である、キレイだ。
 もちろん昼間なら昼間で、遠くまで見通す事が出来てよろしいと思われる。
 そして、上方向の加速後が弱まりはじめ、その瞬間が近づいている事を告げている。数秒語その瞬間はやってきた。カクン。
 ”あ”あ”ぁ”〜〜〜”
 これは心の中の声である。周りの人間は絶叫していたが、この落下中にどうやったら声が出せるのだ? 私なんか、もう胃が口から飛び出そうな自由落下の不気味な感触に歯を食いしばりながら絶えているというのに。楽しむどころではない。
 数瞬のうちに地上の景色が見え始める。再び上方向の加速後がかかり下方向への速度が弱まる。終わりだ。
 妙な脱力感が体を襲う。そしてその場所を後にする。

 面白かった。でもやっぱ怖い。でも面白い。少なくとも昇っていく時の景観はすばらしい。 乗る機会があったら乗ってみるべし。

 そして、その乗り物に乗ってお化け屋敷の列に戻る頃には丁度時間になっていた。さほど待たずに入る事が出来た。このお化け屋敷風なアトラクションは、物理的な奴でなく、映像を駆使した代物。最後の晩餐みたいな感じでテーブルの上に皿がある。椅子に座り、ヘッドホンをし、その部屋でおこる怖い出来事を楽しむものらしい、が、ハッキリ言ってつまらん。なんなんだこれは?
 ただ、怪しげな声でアナウンスがあり(当然私は理解出来ない)、時たま大きな音(稲妻)があり、目の前の皿の中に何かが映るだけである。椅子も固定制で、それぞれが結構離れている。恋人同士がここにきて恋人に抱き着こうとしても無理な距離である。設計ミスやね。さらにその音もさほど怖くない。
 外に出ると同時にMFと共に「なんなんだあれは?つまらんぞ」とけなしまくっていたのであった。

 さてここで一つ関係ない話を。
 MFは私がフリーフォールな乗り物に乗っている間、一人で待っていた訳だが私が戻ってきた時、後ろに、やけにうるさく騒いでいる奴等がいた。MFいわく、このお化け屋敷を出たら話す、とのこと。なんなんだ?と不思議に思っていたのだが、このお化け屋敷を出た後に聞いたところによると、
「あの人達は日本でいうヤクザね、汚い言葉や乱暴な言葉をたくさん使っていて怖かった(英)」
 だそうな。当たり前の事だが、韓国にもヤクザがいるとう事を知った私だった。中国マフィアは有名だけど、韓国は有名じゃないからね。そしてヤクザという言葉も結構通用しているのね、と驚いた私だった。

 そして屋内に戻る。

 アナウンス(日本語)によると9:30(だっけな?詳しい時間忘れた)からレーザービームショウをやるとの事。もう少々時間があり、先ほどのBIG5というチケットがあと一つ残っていたのでウオータースライダー風の乗り物に並ぶ。そしてこれが間違いだった。いや、この乗り物は面白かったのだが、あまり処理人数が多くないため、予想以上に時間がかかり、レーザービームショウをまともに見る事が出来なかったのだった(丁度並ぶ場所が建物の影に隠れていて見えなかった)。次来る事があれば絶対に見てやると心に誓う私だった。
 んで、ウォータースライダー的乗り物だが、絶叫系が少々入っていたけど、さほどでもないのでMFも一緒に乗る。結構面白い。が、水飛沫が飛んで服がぬれるのが難点。

 そして売店でおみやげのチョコレートを買い、帰路へ。うん、根性があれば一日で全部のアトラクションを見る事も出来そう。結構面白い。

前編の中に書くのを忘れてしまったけど、7:00(だったと思う。こちらも詳しい時間忘れた)になると屋内の方で、パレードが行われる。色んな仮装をした派手な行列が続くのである。これは結構な見物なので見ておくべし。ディズニーランド程ではないとは思うけど。
 うん、残念ながらディズニーランド程派手な建物もないし、DLほど広くも無いと思う、けど、手軽に行ける遊戯施設としてはかなりのものである。まわりにはショッピングエリアもあるし、買い物ついでに行く人とかも結構いるのではないかな?
 なんにせよ、韓国有数の遊戯施設。機会があったなら軽く遊びに行ってみてはいかがだろうか.


次の話へ 目次のページに戻る