韓国旅行記2
− 韓国本屋事情 −

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 さて、食事の後に向かったのは本屋。MFいわく、ソウルで一番でかい本屋との事。日本語を勉強するのに本を買いたいからどれがいいか選んで欲しいのだそうな。

 案内する人間がいると、どこに向かっているかが全然把握できない。というか、後をついていくだけでよく、方向を把握する必要がなく、その努力を完全に怠ってしまうのだ。もしはぐれたら迷子になる事は間違いない。まぁ、迷子になっても人に道を聞いて帰ることが出来る自信はあるが。

 着いたのは日本だとデパートの上の方の階の雰囲気の場所。CD屋が近くにあった。まず、そちらへいく。去年の韓国旅行記1でも言ったような記憶があるが、韓国ではテープが主流の一角を占めている。割合は知らないが、CDとテープがどちらもメジャーな様子。もちろんCDの方が高い。そういや日本のテープ時代ってどんなんだったっけか?全然覚えてない。貸レコードから録音してばっかりだったから。なんにせよ、CDの音質と便利さに慣れてしまった私はテープには見向きもしなかった(笑)
 で、せっかくここまで来たのだから韓国のCDを買いたい。が、どの歌手がどんな歌を歌っているのかが、全然解らない。それでも何かよさそうな物を探していたのだが、結局日本でもCDを出している S.E.S(韓国のspeedの如き存在だと思われる) の二枚目のアルバムを購入。実は以前、MFとのメールの中で、日本語曲アルバム「REACH OUT」がいい、と言わ買ってみて、その中に収録されていた「『愛』という名の誇り」が気に入ってしまった、というせいもある。

 −後日談−
 帰ってきて聞いてみたのだが、「REACH OUT」の元気良さが抑えられていて、おとなしい曲が多かった。なんで、「『愛』という名の誇り」みたいなのが無いんだろ?この歌を韓国語で歌えば売れると思うのに。韓国の風土には合わないのかな?

 そして、目的の本屋へ。なるほどでかい。ただしワンフロアのみの書店。八重洲ブックセンターとか紀伊国屋書店とかのビル全体本屋と比べると総売場面積では負けるだろう。多分。

 そして最初に案内されたのは日本出版物の翻訳本コーナー。
 今年の芥川賞受賞の作品を見せられる。既に著者も書名も忘れてしまった。話によると、韓国に来てサイン会を行ったとの事。全然知らなかった。やはり外国では直木賞や芥川賞等の賞を取った作品は良いものだと思われているらしい。直木賞はともかく、芥川賞は‥日本で影響力あるのだろうか?
 ちなみに別のMFと北野武監督の「HANA−BI」について話した事があったが、私は芸術的すぎてよくわからないと答えておいた(-_-)。映画館にも人あまりいなかったし、あまり日本人で見た人多くないんじゃ‥‥

 で、次に「五体不満足」を見せられる。既に韓国語に訳されていた。そして乙武さんも訪韓したとの事。サイン会は出来ないだろうから、きっと講演会か何かだろう。しかし、実はこちらも読んでいない。電動車椅子をどうやってコントロールしているのかも知らない。どんな講演をしたのか気になるが、それは聞けなかった。

 その次は、日本の文化を紹介している本。音楽から漫画その他まで日本で流行ったあらゆる物を紹介している本だった。どんな物が紹介されていたかは多すぎて忘れてしまった。『ベルバラ』や『ガラスの仮面』は紹介されていた気がする。こんな本が出る程に韓国人の日本文化への興味は高いという事か。
 この本をめくっていて、私は笑ってしまった。なんでここまで興味を持つのだか。日本でもアメリカ文化が紹介された本なんて出版されていない(と思う)。最近日本文化一部解禁になった事で、日本文化のテキスト本という形でこういう本が出来たのかもしれない。

 で、最後に目的の日本語教科書のコーナーへ。とはいえ、メールでは英語と韓国語で話しており、日本語はほとんど使ってない。この会話でもほとんどが英語で行われ、MFの日本語能力を良く知らない。結局は自分が身につけたい語学能力(読み、書き、聞き、話し)を考えて自分で選ぶのが一番なのだが、とりあえずそこにある日本語教材を手に取る。そして「日本語ジャーナル」なる雑誌(だと思う)を手にとってペラペラめくってみる。色々な物事を使い日本語を説明している。ふとページをめくってみると、最近良くTVで見る、とある女性の顔写真があった。‥‥宇多田ヒカルである。そこに紹介されていたのは(確か)「Automatic」。
 ちょっとまて、早くないか? いや、雑誌という形態からして時事ネタが重要視されるのかもしれない。が、問題はそんな事ではない。歌の歌詞というのは、倒置法、擬態語、擬声語、体言止め、特殊語尾、さらに文章として成り立ってないのもある。「Automatic」がどうだったかは忘れたが、少なくとも難しい文法があったことだけは覚えている。韓国の人はこんな難しい日本語勉強してるのか? すごすぎる。
 まぁ、日本語と韓国語は文法が似ているので、比較的韓国人なら日本語歌詞の内容を理解しやすいかもしれない。英語でも歌を出している歌手の歌詞を比べてみたいとこの時思った。
 で、結局よさそうな本が無かったのでそこでは買わずじまいだった。

 最後に、
 いま思うと、韓国の漫画も見てくれば良かった。雑誌とかも見てくるべきだった。男性誌のグラビアとかがどうなっているのか。水着写真集レベルがえっちな本として扱われるという話もある。
 今度行くことがあればじっくり本屋を見てまわる事にする。そう決意した。


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