韓国旅行記2日目その4

目次のページに戻る


 さて、いいかげん腹が減ってきた。やっぱり韓国に来たからには韓国独特の物を食べたい。実はガイドに書いてあった「韓定食」なる物を食べてみたいとずっと思っていた。が、ガイドには住所だけ書いてあって、地図が無い。きっと大きい店だから最寄り駅辺りをうろついていればあるに違いないと判断し、無謀にもその最寄り駅(住所から割り出した)に行く。ちなみに「恵化(フェフゥァ)」というなんとも発音しにくい駅。

 見たところ、雰囲気が若者の街だ。地図によると大学もあるし、駅構内には学生の作品が並んでいた。やはり若者の街なのだろう。
 さてと、感心している暇はない。かなり腹が減っているのだ。賑やかなほうに、賑やかなほうにと歩いていく。が、やはり住所だけで、店を割り出すのは難しいらしい。電柱に住所の番号でも書いてあれば良かったのに、そんな物は見当たらない。過ぎ行く食堂の店頭には色々とメニューが載っている。韓国でも学生は外来好きなのか、洋食屋が多い様な気がした。

 さて、そんな感じで歩いていると、なんかポスターが大量に張ってある掲示板を発見。チケット売り場が横に。‥色々な情報から判断するに、ライブ会場及びバントのポスターらしい。女の子がたくさんいるところを見ると、韓国でも音楽をやっている男は人気が高いらしい(爆)。もちろん韓国女性と一緒に声を張り上げる元気は無いので、通り過ぎる(笑)。

 さすがに本気で腹が減ってくる。何か軽い物だけでも食べなくては‥ と目に入ったのは屋台。昨日買った様なソーセージとか売っている。今度はゴツゴツした感じのアメリカンドック(?)を買う。
 その店の兄ちゃんとどんな会話をしたのかは忘れてしまったのだが、出身地を聞かれ(日本語では無かったと思うので、英語だったかも。韓国語の可能性もあるが、確立低い)、日本人だと答える。するとその兄ちゃん狼狽する。態度が変わってしまったのだ。なんか不安な様な怖がっている様な嫌がっているような、そんな雰囲気だ。
 このまま居続けるのは得策では無いと判断し、立ち去る。

 さて、相変わらずガイドに書いてあった店は見つからない。道を歩いていると、紙切れが足元に。飛んできた先を見ると手相占いの露店(?)が。若者二人がやっている所を見ると、おそらくここらへんの学生の小遣い稼ぎだろう。このまま無視するのも気が引ける。どうなるかは解らんが、いったれいったれ。と、その紙を拾い届けてあげる。
「****@@@##$”#」
 やっぱり来たネイティブ韓国語。指で椅子を示す。その紙をそこに挟む。が、ネイティブ韓国語はノンストップだ。
「 I can't speak KOREAN(韓国語話せません)」
 二人居る若者のうち、片方が解ったらしい。もう片方の若者に説明している。
「ホンコン? タイワン?」
 やっぱりそこから来るか。
「Japanese」
 韓国語で答えられたが、なまじ英語で話せないと言ってしまったので、英語で答えてしまう。なんと若者二人組はちょっとびっくりした様だが、
「トモダチ」
 と言ってくれたのだ。さっき狼狽されてしまっただけによろこびひとしおである。日本人は友達だという意識もあると知って感動する私だった。
 その後、言葉が通じない事もあって、さしたる出来事もなく、一人が手相を見てくれ親指を上に出し「グッド」のボディランゲージをしてくれただけで、金を払って立ち去った。
 かなりいい気分だ。が、「友達」という意味の韓国語を忘れてしまった事(ちなみに
「チングー」と言う)と、彼らの様に日本人を「トモダチ」と言ってくれる韓国人に対して、韓国語を少しなりでも話せる事を知らす事をしなかった事に目茶苦茶後悔する私だった。
 なんにせよ、韓国の学生は日本人に対する態度に戸惑いがあるのかもしれない(二人しか見てないので断定は出来んが)。
 そしてさらに歩く。英語のスペルが間違っているボウリング場を発見。もしかしたらローマ字で表現するようにアルファベットで書いていたのかもしれない。

 で、さらに進んでいくと、どこかで見た景色が。‥ホテル近くの場所まで来てしまったのだ。
 結局お目当ての店は見つからなかった。闇雲に探しても見つかる訳が無いという教訓となった。

 さてどうしよう、と悩む。韓国特有の食事がしたいのだ。そういや他の国に行った時はどうしたっけ?
 そうだ、ホテルのレストランなら大体において郷土料理を置いてあるはず。とくれば、かの、ホテルロッテに行くのが無難だ。しかし、晩飯までにはまだ時間がある。よってまずはホテルロッテに近くてまだ行っていない「徳寿宮(トクスグン)」に行く事にする。
 さて、ここでは例の「大人一枚」は通じる。二勝二敗である。そしてここは特筆すべき事はあまりない。他の宮と同じ感じである。違うのが中に小さな博物館がある事。韓国の民族衣装等を歴史順にならべてある。謎に思うのが「亀」。どうやら王家のシンボルらしいが、ハッキリとはしない。これは今度ネイティブな韓国人と話す機会があったら聞こうと思っている事だったりする。

 そして一通り見終わり、例のホテルロッテへ。最寄り駅は「乙支路入口」。降りるとロッテデパートに直結している。ホテルロッテが見当たらない。が、目的は食事。デパートの名店街の方がレパートリーが多そうなので、こっちにする。

PS・知らない人も結構周りにいたのだけど、ロッテは韓国資本の外資系会社です。
   デパートは外来語だけど「百貨店」の韓国語読みである
「ペカジョン」と呼びます。

2日目その5へ 目次のページに戻る