韓国旅行記1日目その1

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 今回の旅、今までの旅行とはちょっと気合の違う部分がある。実は、去年の12月から韓国語を少しずつながら勉強していたのだ。何故かって記憶に新しい去年の香港(詳しい事は香港旅行記を読もう)。漢字だから大丈夫だろうとタカをくくって入った食堂で起こったあの出来事。そう、メニューが読めなくて泣いたのだ。運が好くあの時はジャパニーズメニューがあったが、今度は現地の人間の食事を実体験するという意気込みがあったのだ。

 で、これを前振りとして旅行記の方に移る。今回の旅は韓国語を試す旅と言っても過言ではない。
 結果は以下の旅行記で確かめてもらおう。

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 眠い。
我ながらアホなのか無謀なのか、時間に間に合わないのが恐くて漫画喫茶で一夜を過ごしてしまったのだ。よって眠くてしょうがない。自業自得だ。しかしその甲斐あって空港には早めに着くことが出来た。

成田空港。ボーっとしている間に搭乗口まで着いてしまっている。時間があったので少々待ち場所で眠る。そして搭乗。当たり前だがスチュワーデスは韓国の人だ。
안녕하십니까? 「アニョハシムニカ」
 飛行機に乗り込む所で言われる。ご存知、韓国の挨拶。時と場所を問わず使える万能挨拶語。
 直訳すると「安寧ですか」になる。もちろんアンニョンとは「安寧」の韓国語読みだ。席についてしばらくすると場内放送が。当然韓国語アナウンス。残念だがほとんど解らない。解ったのは最後に言った
감사합니다. 「カンサムニダ」
だけだった。直訳すると「感謝します」。カンサとは「感謝」の韓国語読みである。大体は”ありがとう”の丁寧な形として使われる。
 そして、楽しみにしてたスチュワーデスとか会話きっかけは、あちらが英語で話しかけてきた事でついえてしまった(泣)。そしてそうこうしている内に着いてしまった。金浦国際空港。降りる時にスチュワーデスさんに言われたのは
안녕히 가십시오. 「アンニョンヒカシプシオ」
だった。直訳は「安寧で行ってください」。結局は”元気で行ってきて下さい”という感じで使われる。日本語訳だと”さようなら”になる。

 さて、とうとう着いた韓国。まわりはハングルばっかりである。さて初めに両替だ。見回すと、漢字で「両替」なんて書いてあるよ。おっけおっけー、韓国語初挑戦だ。両替という単語は知らないが、表示にはハングルで書いてあるから読める、‥と思いきや、日本人泣かせの複合母音だったのだ(注:私が苦手なだけで他の人はどうだかしらない)。嫌だ。しかしここで引いていたらこれから先が思いやられる。挑戦すべし。
환젼 부탁합니다. 「ワンジョンプッタカムニダ」
一応”両替おねがいします”と言ったつもりである。が、相手。
「アー?」
露骨に嫌な顔。何言ってんだこの男?って顔だ。そして、結局日本語会話になる。悔しい、やっぱり悔しいのだ。通じないならまだしも嫌な顔をされたのだ。くどい様だが、悔しい。

さて、気を落としながらもホテル紹介カウンターに向かう。案内板を見てると韓国人のおっちゃんが話しかけてきた。
「ダンタイ?ツアー?」
日本語である。ここで日本語で答えては意味がない。
아뇨 「アーニョ(いいえ)」
どうだ?通じたか?これが通じなかったら泣くぞオイ。
「ヒトリ?」
通じたらしい。追い討ちをかます。
네 일인 「ネー、イルイン(そう、一人)」
おっちゃんちょいとびっくりした顔。
「ドコノヒト?」
っておいおい日本語の問いに答えてるだろ。
일본인 「イルボニン(日本人)」
おっちゃんさらにびっくりした顔。
「ザイニチカンコクジン?」
そうかそうかそう思ったか。残念だが違うんだなこれが。
아뇨 일본인 「アーニョ、イルボニン(ちがう、日本人)」
どうやらようやく事態(?)が飲み込めたらしい。
「**@%%&¥=!!!」←怒涛のネイティブ韓国語
‥‥すまん。全然解らん。ちょっとしか勉強してないんだ、許せ。
私があっけにとられた顔をしてると、私の韓国語力も飲み込めたらしく(泣)、日本語会話に戻るのであった。
「ドライブヒツヨウ?」
ハンドルを回すしぐさ。そうかレンタカー斡旋人か。
필요없어요. 「ピリョオプソヨ(いらないよ)」
これも通じたらしい。そういってその場から立ち去ったのだった。
そうして初の韓国語会話(半日本語)は終わりを告げるのであった。

ホテル紹介所では二つか三つの韓国単語を言って後は英語になってしまった。
やはり私は英語力の方が強い(注:あくまでも韓国語に比べて、である)。
そしてカウンターに見せれば大丈夫という紹介カードを受け取り舞台は地下鉄に移るのだった。


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