新書の紹介

★『木戸孝允』大江志乃夫著、中公新書169

　前から続く維新前夜の群像シリーズの４巻目。
　木戸孝允の事に書いてある本なのではあるが、著者は別の人間に興味を持っているようであった。横井小楠という人物。あまり名前は知られていないが、相当な人物との事であった。なんでもかなり先見性をもって、かつバランスの良い（？）、芯の通った考えをするらしい。流し読みに近かったこの本ではあるが、著者が妙に興味を持っていることを知ると、前に戻ってその横井小楠とやらの情報を集めるのであった。

　でもやっぱり情報が足らない（か、自分の見逃している点が沢山あるか）。で、木戸孝允についてはあまり気を入れずに読んでしまいました。私的に、この本の効用は木戸孝允についてではなく、新しい人物がを知ることが出来たことかな。今後横井小楠と言う名前が出てきたら気を入れて聞くことでしょう。