著者はトリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長とかの重役について業績を建て直した辣腕経営者。

　仕事のアウトプットは能力×時間×効率、という話で、普通の会社では時間（残業）で片付けようとするが、本来残業とはルール外のもので、効率をアップさせなくてはいけない、と。スポーツカーと軽自動車の差が能力の差と考えて、スポーツカーでも運転の仕方がまずかったり道に迷っていたりすると軽自動車の方が目的地に早くついたりする、と。

　その効率を上げるために、デッドライン（期限）を設けて、メリハリをつけて仕事をして、という話。なんでも中途入社した人があまりにも仕事のスピード感が違いすぎてついていけないケースが結構あったとか。

　そんな話が半分で後の半分は仕事に対する心構えとかリーダーシップの身につけ方とか色々。リーダー職の人はもちろん、リーダー職でない人でも、何か仕事の質を向上させたいと思っている人にはお奨めの本です。

2009/06/28(Sun)