★★『アラブの格言』曽野綾子著 新潮新書011
第1章 神「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」
第2章 戦争「一夜の無政府主義より数百年にわたる圧政の方がましだ」
第3章 運命「世界は二人の人間に属した。殺された男と、彼を殺した男と」
第4章 知恵「水を節約するようにと言われた途端に、誰もが水を飲み始める」
第5章 人徳「あなたには名誉を。私には利益を」
第6章 友情「歓迎されない客人は、大英帝国のようにいつまでも居座る」
第7章 結婚「私は妻に『おまえなんか離婚だ』と言った。すると彼女は『ベッドへおいで』と命じた」
第8章 家族「家に老人がいないなら、一人買ってこい」
第9章 貧富「貧乏は叡知」
第10章 サダム・フセイン?「バスラの反乱以後は廃墟」
2011/04/28(Thu)

 格言はそれだけ意味を持って受け継がれてきたもの。そこにはその土地の真実が相当な割合で含まれている。
 本書はアラブ領域のそれに関してそれぞれのテーマ別に各種格言を紹介したもの。

 面白いのが、同じテーマでも正反対の格言があったりして、やはりそんな二面性があるのも人間の真実といえば真実かも。きれいごとで終わらないところがいいと思う。