という事で、著者はご存知『こち亀』の作者、秋元治。実は最近ジャンプはぜんぜん読んでいないので、どんな展開になっているかぜんぜん知らない。なんでも漫画のほうの扉絵のネタとして始めた下町情景だけど、続けていくうちにある意味史料的価値が出てきてしまってきたそうな。で、それならば一冊の本にまとめてみよう、という感じらしい（注：かなりアバウトな言い方。著者の名誉のために本を買いちゃんと読むべし）。

　私は下町の事は良く知らず、下町の情報源のほとんどは『こち亀』仕込み。しかも下町とは言っても結構広く、浅草から上野から色々とある。この本に出てくる街で実際に知っているのは上野から秋葉原の範囲ぐらいか。あとは正月の浅草。

　基本的に著者の下町思い出話＋下町情景話を読んで情景を思い浮かべながらしみじみする本、と思われる。そして時間が経てば下町史料としての価値が出てくる本でしょう。時間が出来たら漫画喫茶で読んでない部分（100巻辺り〜）を読んでみたいものです。一日じゃキツイな。

章題
はじめに
第一歩　亀有回想
第二歩　千住、浅草、行き帰り
第三歩　隅田川界隈
第四歩　上野七変化
第五歩　超神田寿司の神田へ
山田洋次×秋元治特別対談　葛飾に愛をこめて
あとがき
参考文献
下町地図

2004/12/05（Sun)