★★『ニュースキャスター』筑紫哲也著、集英社新書0145


 著者は説明の必要が無いぐらい有名なニュースキャスター(というと否定されるかもしれないが題名に使っているぐらいだから大丈夫だろう)。

 この本を一言で言えば著者の自叙伝。二言で言えば自叙伝の中に報道についての著者の考えを編みこんだ本。

 帯には「‥‥すべての人を感動させる素晴らしい本だ」とありますが、決してそんな事は無いと思います。感動と言うよりじんわり型ですかね。悪い本じゃないですよ。念の為。

 第四章の小泉首相関係ですが、作ったかどうかは別にして、相当不公平な報道が成されていたことは事実だとおもいます。

 筑紫さんのファンは買って損は無いでしょう。

章題

1.番組誕生
2.音楽の力
3.「北風型」と「太陽型」−インタビューの攻防
4.テレビは「小泉首相」を作ったか
5.「主持人」の周辺
6.大統領がやってきた
7.「モニカおばさん」のガツン
8.「赤い皇帝」の椅子
9.世界が変わった日
10.「多事争論」のできるまで
11.TBSが死んだ日−オウムビデオ事件をめぐって
12.神戸震災報道
13.ただの現在にすぎない仕事

2003/05/17(Sat)


新書目次のページに戻る