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★『悪の恋愛術』福田和也著、講談社新書1563 はじめに 第１章　独善力 第２章　贈与力 第３章　倦怠力 エピローグ

　著者は『悪の対話術』という本も出しているらしい。そちらは読んでいないのだけど、なんかそちらを読んだ上で読みたかったかな。なんでもその本では色々な局面における対話術を紹介しているらしく、これはその恋愛版という事。

　恋愛における対話の要素をクールに現実的に説いている本。まぁ、恋愛は綺麗事じゃないよ、と。詳細は本書を読んでもらうとして、名言を一つ抜くとしたら、
「恋愛とは、ここではない遠い何処かへ連れて行ってくれるもの」
という感じですね。

　で、あと目から鱗が落ちたのが、慶応大学生ならば誰でもいい、という女性が存在するという事。第二章贈与力の階級の話で出てきた。あと衝撃を受けたのがその慶応大学生の中で高速道路ドライブ中に車の調子がおかしいと車を止め、外にマフラーの煙の色確認という名目で車の外に出した隙に車を発進させ女の子を置き去りにするというゲームが流行っていたという話。慶応大学生に対する偏見が増長した私でした。

2006/03/05（Sun)