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★★『オニババ化する女たち−女性の身体性を取り戻す−』三砂ちづる著、光文社新書0166 はじめに　オニババ化とは何か 第１章　身体の知恵はどこへいってしまったのか 第２章　月経を「やり過ごして」よいのか 第３章　出産によって取り戻す身体性 第４章　女性はなぜオニババになるのか 第５章　世代をつなぐ楽しみを生きる おわりに 参考文献

　まぁ、初めに一言言ってしまうと、

「男が読む本じゃなかったね」　

　という事につきます。女性の本来の肉体の持つ意味を語っている本のため、かなり踏み入ったことまで書いてあります。もちろん自分も知識としてはしっていてもこう語られると・・・という感じです。でも読まなければ良かったという感じではない。男に読んで欲しくなかったという女性は多数いるかもしれないけど。

　実は自分の中の疑問の一つに「産婦人科がなかった頃やさらにその前の産婆さんがいなかった頃はどんな感じで子供は生まれていたのだろう？」という事。その疑問に見事に答えてくれている。基本的に今の女性身体性環境は道具も施設もかなり整っているが、整いすぎていて元々もっているはずの女性の能力が退化しているという話。

　話の多くは生々しいので男の私には恥ずかしくてかけませんが、ちょっと笑った著者のメッセージ。要約すると、キャリアウーマンとかが今流行っているけど、残念ながらそれで成功できるのは一部の女性。成功できる女性はそれでいいと思うけど、そうでない多くの女性は本来の女性が持つ能力をフルに発揮しましょう、という事。

2005/06/25（Sat)