『戦争倫理学』 加藤尚武著、ちくま新書382


 「戦争は世の中から無くならないんだから・・云々云々」という巷に良くある戦争擁護論に対しての著者の意見というか、いろいろな文献を紐解いて戦争が許されるのはどんな時か、というのを色々説明して、現在の戦争を好んでいる人々に意見を言っている本。

 ちょいと引用多い気がする。で、読んでいてだんだん疲れてきてしまってあまりよく読んでいないので感想は控えるとして。

結局は
 交通事故はいくら頑張っても世の中から無くならないからと言って、交通整理や信号の配置やガードミラー設置などをしないのは問題ですわな。

という所に落ち着く気がするんだよね。

章題

1.戦争に関する正気とは何か
2.戦争の二種類のルール
3.連続テロに対する報復戦争は正当か
4.国家と言う猫には誰も鈴をつけられない
5.アメリカの良心は「ヒロシマ」に「ノー」と言った
6.ゲルニカを忘れないで
7.鉛の兵隊さんはどうして美しい制服を着ているのか
8.カントの「永久平和論」
9.人は共和国のために命をささげる
10.戦争をした日本は有罪か
11.不戦条約のパラドックス
12.「集団的自衛権」は自己矛盾か
13.ガンマンの正義
14.日本国憲法九条の問題点
15.平和は消極的な状態か
エピローグ 私の第三の反戦メイ

2003/03/02(Sun)


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