★★『日本版白熱教室 サンデルにならって正義を考えよう』小林正弥著 文春新書816
第1講 功利主義―「ひかりごけ、原爆投下」の正義を考える
第2講 リバタリアニズム―「ホリエモン、橋下知事、安楽死」の正義を考える
第3講 リベラリズム―「貧困問題、ベーシック・インカム、イラク日本人人質事件」の正義を考える
第4講 コミュニタリアニズム―「無縁社会、ウィキリークス、尖閣ビデオ流出事件」の正義を考える
補講 白熱教室・中級篇―正義論の国際的展開へ

2012/07/27(Mon)

 前に話題になったサンデル教授の授業(を書いた本)に倣って日本でもそういう話を議論してみようという試みを本にしたもの。
 もちろんテーマはすべてどちらが正義などと絶対的に決められないものばかり。今だったら原発稼動が熱いテーマになるだろうと思う。世の中にはそんな問題がたくさん転がっていると思う。そしてそれらを議論した時には色々な意見が出てくると思う。世の中の事柄に対して色々な意見がある事を意識する事を訓練(?)するのにいい本だと思う。

PS.大津のいじめ問題に関しての意見では、それ意見じゃなくて言い逃れ(すら出来ていない気がするが)だろうと突っ込みを入れたくなる意見が教育委員会とか加害者親とかから出ている様だが。