★★★『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』池上彰著、文春新書814
第1章 宗教で読み解く「日本と世界のこれから」−東日本大震災・ビンラディン殺害・中東革命
第2章 宗教がわかる!ほんとうに「葬式はいらない」のですか? VS. 島田裕巳(宗教学者)
第3章 仏教がわかる!1 「南無阿弥陀仏」とはどんな意味ですか? VS. 釈徹宗(浄土真宗本願寺派如来寺住職)
第4章 仏教がわかる!2 仏は「生・老・病・死」を救ってくれますか? VS. 高橋卓志(臨済宗神宮寺住職)
第5章 キリスト教がわかる!「最後の審判」は来るのですか? VS. 山形孝夫(宮城学院女子大学名誉教授)
第6章 神道がわかる!日本の神様とはなんですか? VS. 安蘇谷正彦(國學院大学前学長)
第7章 イスラム教がわかる!『コーラン』で中東情勢がみえますか? VS. 飯塚正人(東京外国語大学教授)
第8章 宗教と脳がわかる!「いい死に方」ってなんですか? VS. 養老孟司(解剖学者)
おわりに 宗教は「よく死ぬ」ための予習

2017/01/14(Sat)

 各種テレビ番組に引っ張りだこの著者。テレビ番組で扱われるテーマは多岐に渡っています。自分が著者出演のテレビ番組を見てて勝手に感じているのは、著者は宗教に興味を持っているのではないかという事。もちろん宗教が(テレビで取り上げられる事が多い)昨今の不安定な状況に結びついているから必然的に興味を持つ事になったという要素もあると思う。
 で、世の中の流行り的にはイスラム教に関する書物になると思うけど、本書では、イスラム教も取り扱いつつもそれが中心というわけではない。
 世の中の各種宗教をとりあげ、人間にとってどんな意味があり、どんな風に発展してきているのかを、各宗教の有識者との対談を通して色々語っている。
 自分的にはキリスト教の誕生の部分が興味深かった。キリストはユダヤ教信者で、その当時のユダヤ教の在り方に批判的だったとか。