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★★★『美しい国へ』安倍晋三著、文春新書0524 はじめに −「闘う政治家」、「闘わない政治家」− 第１章　私の原点 第２章　自立する国家 第３章　ナショナリズムとは何か 第４章　日米同盟の構図 第５章　日本とアジアそして中国 第６章　少子国家の未来 第７章　教育の再生 おわりに

　という事で、よほどの事が無い限り、次期総理大臣になるはずの安倍晋三官房長官の本です。

　対外的な事で話題がいっぱいありますね。今までの総理とかと比べると、結構強硬派ですが、まぁ、今までが弱すぎたか。安倍官房長官は大丈夫だろうけど、その後の人間が何か勘違いして強硬派だと人気が出ると思い危険な行動に出やしないかというのはちょっと不安だな。
　あと気になったのはやっぱり靖国参拝関係ですか。神社側は宗教団体という事と、国の為に亡くなった人を祀る所という政教分離思想の元では矛盾する要素を場面場面で使い分けて議論をごまかしている気がします。本書の中ではアメリカ南北戦争で犠牲になった人たちの墓地を引き合いに出して１アメリカ人大学教授の意見を述べてます。確か南北戦争に関しては今だに南北のアメリカ人の中でしこりが残っているはずで、この本で紹介されているアメリカ人大学教授の様な考えを全員が持っているとは思えない。

　とまぁ、いくつかは賛同できない部分もありますが、こんな感じで安倍官房長官の国家観、政治観を色々述べている本です。次の総理大臣になる確率が非常に高いし、どんな人なんだろう？という疑問や興味がある人にはおすすめです。

2006/08/12（Sat)