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★『不幸になりたがる人たち』春日武彦著、文春新書0113 はじめに 第１章　理解しかねる隣人たち 第２章　奇妙な発想　奇妙な振る舞い 第３章　悲惨の悦楽　不幸の安らぎ 第４章　グロテスクな人びと おわりに

　なんでも著者は精神科医らしい。そのエピソードを基にした色々な話があるのだが、どこかのエッセイストやコラムニストが書いたわけではあるまいに、彼の立場から言うと患者に対しての心配りというか言葉使いというか扱い方というかがなんか気になる。小此木啓吾先生（故人）や河合隼雄先生の書き方とは何か根本的に違う。心の奥底で患者を馬鹿にしているような感じがした。気のせいかもしれないが、心の奥底なんて本人でもわからないものを証明することは誰にも不可能だし。

　ただ、どこか忘れちゃったけど、なるほどなーと思った箇所があったので星一つ。

　ちなみにサブタイトルは「自虐指向と破滅願望」。

2006/09/17（Sun)