１：老化しているかどうかは年齢で決まる。
２：高齢者のほとんどは健康を害している。
３：高齢者は非生産的である。
４：高齢者の頭脳は若者のように明敏でない。
５：高齢者は恋愛や性に無縁である。
６：高齢者は誰も同じようなものである。

というのがあるらしく、全部が間違っているの事

。 そしてこの本はその中で神話その五についての徹底検証を行ってます。

　　　　　　　　　　☆★★注意★☆☆

　以下、この本の感想に入りますが、テーマがテーマなだけに、猥褻な表現や卑猥な言葉が飛び交うことになります（できるだけストレートは避けたつもりだけど）。
　それなので、そのような文章を読みたくないという方は、どうぞ次にお進みくだるようお願いします。少し目に入っても簡単にわからないように改行を少なく漢字を多くして読みにくくしてます。読む人はご了承ください。

　で、内容はというと、題名の通り熟年（老人）の性活動、欲求、それの具体的例の紹介とそれが老人へ及ぼす影響の話。
　皆さんは老人になったときに生殖器が元気かどうか想像できますか？私自身は五十歳ぐらいでしょぼくれるのかな、と思ってました。五本指の法則から言ってもそんなイメージですね。が、実際はもっと活発らしいです。なんでも老人ホーム的な施設では、朝便所に行くと自慰による精液が飛散しているとか、夜中に男女が（もちろん両方老人）便所に入って性交を行っていたりとか、みんながいない隙にベッドのカーテンをしめて乳繰り合ってたりとか、流血沙汰の性関係含み三角関係（だからもちろん三人とも老人）があったりとかするらしい。
　この本で著者が言わんとしていることは、若い頃がそうであるように、老人も恋愛をしている時や、性交渉に至っている時には元気を取り戻し明らかに正の方向の変化が見られるという事。
　バイアグラは実は高齢夫婦の家庭円満を助ける薬だったらしい。同様に性交時に女性の秘部に塗るぬめぬめ液体も高齢者に使って欲しい一品との事。ぬめぬめ液体を使えば、五本指法則小指状態の一物でもなめらかに滑り込ませる事が出来て、自分の力ではぬめぬめしにくくなっている高齢女性の秘部にも負担が少ないと。そして結合してしまえば、そのうち男性の一物が五本指法則中指ぐらいになって、女性の方も自前の液体が出てくるようになって、めでたしめでたしという話。
　ところで、そういう施設でいい相手にめぐり合えればそれはすばらしいが（実際には回りの人間との関係その他で結構面倒くさいらしいが）そういう運にめぐり合わなかった人はどうするか。自分で慰めるのが基本ですか、やっぱ。昔の赤線地帯のような場所に行くという方法もあるらしい。そしてそこでは、美しいとかいう基準よりもやさしく受け入れてくれて話を良く聞いてくれるような女性従業員が人気だとか。そういう女性従業員は口コミで広がるのか引く手あまたで予約殺到するらしい。しかしそうなるとその女性従業員は老人しか相手できない事になるが‥‥疲れなくていいかもしれん。
　男（しかもそういう赤線地帯的な場所が近くにあるという条件が必要だがその立地条件に恵まれる人ばかりでない）にはそういう場所があるけど、女性の場合はどうするか。やっぱり自分で慰めるらしい。悲しいかな、若い頃は金なんざ払わなくてもよかったが、年を食うとそうはいかない。この本で紹介された話だと、５００万円でどうかと言った老女もいたらしい。５００万か‥‥
　まぁ、結局、今のところどうしようという答えが出てくるものでもないような気がする。まずはみんなで老人の恋愛と性についての神話を無くすところから始めようという事なんでしょうね。多分。