神秘珍々ニコニコ園
−老若男女いこいの場−

1.前説  2..本編 


前説

 一体何の事か?そりゃあそうだろう。この題を見てあ、あそこのことかと解るのは一部の人間と埼玉県東松山近辺在住の人間だけであろう。その一部の人間とは?関西で人気の番組、探偵ナイトスクープ(関東では深夜番組となっていて番組編成時期を経ると時間と曜日が変わる。ちなみに2002年後期現在は木曜の深夜、金曜の朝である。)の人気企画「パラダイス」で紹介される場所と名前を完全に記憶しているマニアの事である。

 そう、その番組内で紹介されたこともある場所なのである。具体的に言うと、たまにそこへの看板がある道を通っていたのだが、あやしそうな場所だと思い続けていたところにその放映があったという感じ。その放映自体も結構前だが、先日行ってきたのである。これはそのレポートである。

本編

 で、場所。看板が指す矢印は細い道しか示しておらず、車ではきっと通りぬけられない。看板に徒歩18分と書いてもあるので基本的に徒歩で来るものかと思うが、徒歩で行く距離ではない。よって原付か自転車で行くのが正統派。ちなみに私は車で行ったが、その細い道の前の曲がり角を曲がって、細い道を抜けた後の道へ曲がった(図解)。で、そのまま進む。寺とか民家とか雑木林を両側に見ながらさらに進むと一気に開けて田園地帯。あれ?どこにあるんだ?と思うが、心配せずにそのまま進んで良し。しばらく行くと怪しげな看板が見えてくる。

 駐車場と思わしき所にはのっけから見せてくれるものがある。木の節を利用した彫り物。目と口を書き足しムンクの絵の如き雰囲気を醸し出している。入口には風神雷神の彫り物がある。なかなかみごとなものである。大きさが。

 で、まぁ、変なものではあるが、展示物は大きく二つに分けられる。恐らく園長(?)の自作と思われる木彫り製品。小さな物から大きな物まで。題材の選び方がユニーク過ぎと言うのは否めないが。もう一つは手持ちの美術品。多分模倣品だとは思うが結構見れるものである。という事で、展示品自体はさほど変ではない。あるポイントに比べれば。

 そのポイントとは何か?

 キャッチコピーである。

 例を挙げる。

 

ヒャーである。ヒャー。”日本のオバケ”のサイドディッシュが良い味出してます。

なぜに膝枕がカタカナ? 天然のアレとはどれやねん。とどめは”ヒョットコ怪人”で決まり。

ここでも出てくる”天然のアレ”。今度はサイドディッシュ的に使用されている。。ちなみにマイガケ(前掛けの事と思われる)の下には少々赤く塗られた穴が彫ってある。さらに天然オバケ。淫魔ってオバケなのか?サキュバスだよな。珍木でつくられたのはやっぱり”天然”仏だそうな。

 かようにここは単なるパラダイスではない。絶妙なバランスの元に成り立っている異空間なのである。木彫りの出来具合、モチーフの選び方、キャッチコピー、そしてそれの全体配置。それらが微妙に重なり合ってかような空間を作り出しているのである。一見不気味で終わる場所であるが、行って見る機会がある人は、そのキャッチコピーと物品及びその配置にまで気を配って鑑賞してほしいところである。

 ちなみに変な物ばかり見せたが、一応、下記の通り(比較的)まともなものもある。

  

 さらにここはペット霊園も兼ねているので(こっちが本業か?)可愛がっているペットが永眠した際に訪れるのもよろしいかもしれない。なお、一応入場料はあるらしいのだが、入っても誰も出てこないので結局金払わずに鑑賞できた。あと、薮蚊がいるので虫除けスプレーはしていくべし。

 具体的な場所はインターネットで調べるべし。検索すれば色々出てきます。