夢浮橋

浮舟の消息が気になる薫の君は僧都を訪ねて訪ねる。やはり浮舟だったようだ。そこで異母兄弟の弟を使っていろいろやる。僧都は出家させた人に男女の関係を持たせるわけには行かないので、薫の君の要望は断る。で、やっぱりお約束の手紙をしたためて浮舟に渡すが、返事をもらえるわけも無かった。 　で、そんな結果になった薫の君はしらけて、やっぱり男がいて昔自分がやったように隠していたかと思うのでした（って尼になったんだろう。）。もちろん浮船は入水するほど思い悩んでいたのだが。 　まぁ、しかし浮気な匂の宮に目をつけられてしまったが為にここまで悩む羽目になった浮舟もかわいそうですな。 　‥しかし、これで終わりかい！　超長い話だった割には何だこの終わり方は。瀬戸内さんの解説によると、紫式部は男なんてこんなものだという事を言いたかったのではないかという話。そんなもんなのか。 　うーん、でも”終わり良ければ全て良し”という言葉からすると、源氏の君が亡くなった時に止めるのが良かったかな。