韓国旅行記４日目その４
さて、空港。ディスプレイを見る、飛行機の名前は見当たるのだが、それに対応したカウンターが見つからない。訳が解らず上の階へ。空港税を払う所がある。とりあえずそこに行ってみる。そこに空港係員がいたので聞いてみる。
이치께또는 어디에
「イチケットヌン、オディエ‥（このチケットはどこに‥）」
私はここで、韓国語講座で出てくるように、指差し及び簡単な韓国語での説明を期待していた。が、やはりその考えは甘かった。怒涛の韓国語で話される。しかも、横にいた係員も話しかけてきて、二重のネイティブ韓国語攻撃である。耐えられる訳がない。
미안합니다 나는한국말
「ミアンハムニダ、ナヌンハングクマル‥（すいません、私は韓国語‥）」
と言いながら言葉に詰まっていると、
일본사람
「イルボンサラム（日本の人）」
と後ろにいた係員が見兼ねて声を掛けてくれる。それで二人の係員も納得してくれて、日本語で行く先を指示された（泣）。
そしてその指示された行く先。しかし、ここでも乗る予定の飛行機便の表示が見当たらない。なぜやぁ〜！！と心の中で叫んでいると、不審に思ったらしく、係員が寄ってきて、チケットを見て笑った。そしてまた怒涛の韓国語で話しかけてくる。やめてくれよ、日本人だと解ってくれ！、と理不尽な叫びを心の中で張り上げる。そしてしばらくしてようやく解ってくれたらしく
「Can you speak english ?」
と聞かれ、英語での説明が始まるのだった。どうやら、空港には二つの出発口があるらしい。そういや成田でもそうだったな。時間に余裕をもって空港に来て良かったと心から思う私だった。そしてジェットバスを使い、もう一つの空港へ。外見その他は同じ感じ。そしてようやく搭乗手続きが終わり、出国手続きへ。並ぶ。列らしき物は曖昧だ。後ろからおばさんが。その時は何も気にとめてなかったのだが列が先に進み、列がハッキリしてくるに至って、不穏な事が。このおばさん達（二人組）が割り込もうとしているのだ。ちょっと横目で見ると韓国のパスポート。やはり、そうだ。韓国にもオバタリアンがいるのだ！！
ふっ、こちとらオバタリアンの本場（？）日本で過ごしているのだ、オバタリアンの割り込み技の対応策など習得済みだ。巧みに体を操作して、割り込みを防ぐ。後ろから「イサラム（この人）」などという単語が聞こえる。ふっふっふ、甘い甘い。
無事にオバタリアンより先に出国手続きを済ませる。一二分の問題だが、こういうのは気分というかそんな物の問題である。負けるわけにはいかん。
なんにせよ、無事に飛行機へ。そういえば、香港の時に海の呼び方が気になったっけ。航路のディスプレイでは日本海を「east
sea」と表現していた。東海という事だ。「japan sea」とはさすがに言わないらしい。
そして機内食。私の横は韓国人（ハングル表記の日本ガイドを持っていた）だったのだが、その人には個包装されているコチュジャン（韓国特有の唐辛子味噌）を渡しているのに、こちらには渡さない。なんたる事だ。しかし、コチュジャンをどうやって使うのだ？横目で見るのも限界が来ているので（失礼な奴である）、そこまでは見ることが出来なかったのだが、コチュジャンもキムチ同様、韓国の人には必需品らしい。なんかうらやましい。日本人も味噌汁と米の飯が必需品‥かなと思うが、ちと認識の重さが違うらしい。
そして無事成田に着く。９：００近い。家に着いた時には真夜中であった。そして次の朝には仕事に行かなくてはならない。
仕事では眠くてしょうがなかった。仕事はこなすもののスピードは何割か落ちていたはず。二度とこんな無理な旅行はするまい、と心に誓い、今回の旅は終わった。今度は何処にいこうかな？と思うが、少しながらも韓国語を勉強してしまったので、韓国（ソウル以外）に多く足を運ぶことになりそうな予感がする今日このごろである。