韓国旅行記３日目その２
そしていきなり舞台は南大門市場。色々な店がある。とりあえず歩き回ってみる。案内所もある。が、何故かロシア語で文章が書いてある。ロシアと深い関係でもあるのかいな？ロシアの人がここによく買い物に来るのだろうか？
歩いていると道の真ん中に壷を出し、何か飲み物を売っているおばあちゃんが。ひとつもらおうと値段を聞いたら、壷に立てかけてある看板（多分飲み物の名前が書いてある）を指差してその言葉を言ってきた。再び値段を聞いたら今度はちゃんと値段が返ってきた。何か穀物を使ったのかと思われる甘くて冷たい飲み物である。その看板に書いてあった言葉（ハングル）を書き留めておく（ちなみに
냉감주
「ネンカンチュ」と書いてあり、「冷甘酒」の意味である。甘酒とは言ってもアルコール分は感じられなかった）。なかなか美味しい飲み物である。
そうしているうちに、南大門市場を横切って別の道にまで到達してしまった。いいかげん腹減ってきた。何か食べようとは思うが、気後れがする。道なりに歩き続ける私。疲れてきた。
そんなかんだでちょっと歩みを止めた所、赤いソースが付いている白くて細長い円筒形の食べ物を売っている店がある。赤いのは唐辛子であろう。何を炒めているのかが不明である。植物の茎に見える。店の人が不思議そうに私の事を見ている。
数十秒悩んだ挙げ句、聞いてみる事にする。手帳も準備済みだ（爆）
이것은무엇입니까?
「イゴスンムヲシムニカ？（これは何ですか？）」
結構きれに発音出来た。多分通じるだろう。
「モチ」
‥通じたらしい。いや、通じたのはうれしいんだけど、商品名ぐらい韓国語で答えて欲しいと心の中で叫ぶ私だった。‥餅か。
そして店の中に入りそれを食する事にする。確かに餅だ。しかし日本の餅の様に長く伸びたりはしない。白玉と餅の中間といったらいいのだろうか？ 何にせよ確かに餅だがちょっと違う餅だ。味の方は唐辛子をまぶしてあるだけに辛いが、ぜんぜん強烈な辛さではない。平気で食べることが出来る。これもなかなか美味しい食べ物である。
さて、さすがに餅だけでは足りない。飯屋を探すのも含めてさらなる探索が必要である。また中心部に突入だ。衣類、雑貨、鞄、その他もろもろの品物が並んでいる。食べ物屋があまり見当たらない。ぽつんと焼き鳥屋があった。食べる。この時ちょっとこげついた部分をハサミで切る売り子さん。ハサミは韓国食文化には欠かせない代物らしい。
そうこうしているうちにある路地に入る。と、そこには食堂が数多く並んでいた。店先にどんぶりを出し、それぞれに具が入っていて、何か解るようになっている。メニューはあまり変わりなさそうだが、良く見ると店によって微妙に違うらしい。
呼び込みが激しい。横を通り過ぎようとするとドアを開けられ中に誘導されそうになる。が、逃げる。そして一通り見る。そして引き返す（爆）。お目当ては入口近くにあった店の奴。どんぶりに飯がよそってあり、その上に正体不明の肉が乗っている。やはり韓国に来たからには臓物を食べなければなるまい。そして、店員に、そのどんぶりを指差しながら
이거주세요.
「イゴチュセヨ（これ下さい）」
と言い、それから中に入るのだった。ここで、誤算が一つあった。店先にあったどんぶりは既に調理済みで、吉野屋よろしく一分以内に出てくると思ったのだが、違うらしい。なにやら、スープを加えたり色々調理しているらしい。時間がかかる。しばらくした後、その品が出てくる。
出てきたのは雑炊らしき品物。多分コチュジャン（韓国の唐辛子味噌）だと思われる調味料が上に乗っている。店員がそれをほぐし、かき回す。
「カライヨ」
日本語でそう言われてびびる私だったが、食し始める。先ほどの内臓だが、一つの部位だけでなく色々入っている。外見イカメシの様な物も入っている。なかなかに美味しい代物である。そして言われた通りに辛い。が、やはり後に残る辛さでは無く、無理なく食べられる。
韓国では器を持って中の物を食べたりするのはマナー違反であるので、スープというか雑炊の残り湯（？）を全部飲む事はせずに、そのまま食事終了挨拶をしてから店を出る。
当然店を離れる前に、店員さんに、今食べた物が何かを韓国語で聞く。
순대국밥
「スンデクッパ」
スンデクッパ？ クッパは名前だけ知っている。スンデとは何ぞや？
쓰 주세요.
「スチュセヨ（書いて下さい）」
と言いながらメモ帳及びペンを差し出す。が、受け取ってくれない。中の人に頼んでくれというボディランゲージをされる。嫌そうな顔でなく、困った風な顔だ。忙しいのか？ ま、無理する事はなかろうと会釈してその場を離れる私。
★で、「スンデ」を調べる。読み方だけだと辞書で引きにくい（日本語で聞いてもそれに値する部品が複数あったりするから）のだけど、これは一発で引けた。辞書によると「豚のはらわたに米や豆腐・文豆もやしなどを詰めて蒸した食べ物」との事。で、クッパも調べる。こっちはスペル（？）が解っている。簡単だ。「お汁をかけたご飯」‥って一言で終わりかい。っとスペルを見て気付いた事が。「クッパ」は
국
「クｸ」
밥
「パﾌﾟ」の合体語（？）。で、一つ一つを漢字語に直してみると「汁」「飯」となる。うーん、「クッパ」って雑炊の事だったのね。
その後、前々からみやげに買って行こうと思っていた高麗人参茶を買いに行く。話に聞くところによると健康にいいらしい。漢方薬なんで当然と言えば当然かもしれんが。看板（ちなみに韓国でも看板は「カンバン」である）にその文字がある店に行き、店先で探していると店員が出てきて
김치
「キムチ？」
と聞いてきた。首を振りながら
인삼차
「インサムチャ（人参茶）」
と答えると、中に案内される。結構大きな箱だ。値段が書いていない。もしかして高いか？ と値段を聞いたら何と七千Ｗ。いいのか？と思える程安い。早速購入する。どうやらパック詰めになっていて、お湯や水を注いでかき混ぜて飲用するらしい。
そして大荷物が出来た私は早々にホテルに引き上げるのだった。