韓国旅行記３日目その１
さて、今日はＷ杯決勝戦。今日は天気の具合がよろしいらしく、日本のＢＳ放送も少々の雑音で済んでいる。これなら見るに耐える映像なので、こっちで見る。フランスは今大会でクロアチアに一点を入れられた以外はＰＫとか以外で点を取られていないそうな。さて、今日はブラジルだからなぁ、大丈夫かな？と思いつつ見る。
フランスが点を取る。をー、すごいぞジダン。きっとヒーローだな。時間が進む。ブラジル点とれず。フランス追加点重ねる。タイムオーバー。 うーん、フランス大騒ぎだろうな、いいなぁ、と思いつつも眠いのでＴＶを消し、寝に入る。
毛布をかぶった時。
‥ん？ なんだ？ スタンドの上には物置いてないよな‥ なんだこのシルエットは？
眼鏡を外していた私にはおぼろげにしか見えていなかった。息を吹きかける。動く。軽い物らしい。しかし動き方が変だ‥ 何か置いたっけ？？？もしや‥と思い電気を付ける。想像は当たってしまった。
ゴッキちゃ〜ん！
等とふざけている場合ではない。こんな生物が部屋の中をうろついているという事実が頭の中に存在している間は眠れる訳がない。早々に捕まえなければ。ティッシュ‥トイレだ、遠い。何か無いか、何か。そこにはビニール袋。手に取る。近づく。韓国のゴキブリは日本のそれと比べてやや角張っている。色も日本のより茶色がかっていて色が薄い‥‥っておのれは生物学者かい！！
捕まえる。逃げようともしなかった。よかよか。しかし、ビニールなので感触がモロに指に伝わってくる。うわぁ、かさかさしてるよこれ、うわ、くすぐったい。潰そう。ガゴザッ、ぷち。うわうわうわうわ。なんだこの感触は。いやじゃいやじゃ。
って、おのれはバカ殿かいな、早いところ処理しなければ‥あうあうあうあう。
あ、もう一つビニール袋が。よし。
そして、先日買ったビニールシーラーを使い密封しごみ箱へ捨て、事件の解決をみたのであった。
また出てくるのではないか？という恐怖心があったが、睡魔はそれに勝つ事が出来たのだった。
しかし、一度目が覚めてしまった後の眠りというのは浅いものである。少ししたら起きてしまって、その後はボーっとしてしばらく過ごすのであった。今日は例の「安義士記念館」と、南大門市場へ行く予定なのだ。疲れる日になるのは予想がつく。全てをゴキブリのせいにする。
さて、気を取り直して、まずは安重根記念館だ。例の伊藤博文を暗殺した人物の記念館。『韓国近い昔の旅』を読んでから興味津々なのだ。南山公園内だという事だけ知っている。
さて、地図で南山公園を確認。ソウル駅が最寄り駅だ。が、地図を見ると南山公園というのはかなり広大だ。その本には歩いて行けると書いてあったので大丈夫だとは思うが、不安が頭をもたげてくる。
地図をたよりに南山公園の方向に向かう。が、曲がる予定の道を発見出来ないままに南大門市場の入口についてしまった。南大門市場は後にとっておく予定なので、先に行ってしまいたくはない。引き返す。地図を見ながら距離感を考えながら歩く。間違いが判明。なんと立体交差の道だった。曲がれる訳が無い。ソウル駅まで引き返し、別の道を行く羽目になってしまった。ちゃんと立体交差だと解るように書いておけって。まったく。
さて、そこまで至る道だが、かなりの坂道。重い荷物とか持ちながら歩いたりはしたくない道だ。しかし、なかなかエキゾチックな感じがしてよい。ソウル駅間近には大きなホテルその他が建っているのに、ちょっと外れた道であるこの道を歩いていると、そんな都会だとは思えない程下町風情が漂っている。これは日本でも同じだろうか？なんにせよ、ソウルは色々な色を持つ街であることは多分間違いないだろう。
そうして坂道を上り南山公園の入口を発見。そして入口には階段が。
だぁあああぁぁ！！！ さらに上がれっちゅーんかいな！ といきまいていてもエスカレーターが出来る訳もなく、ちまちま階段を上がっていく。階段を上がると公園が。子供向けの公園ではなく、樹木とベンチの公園。小さな売店がある。そこには涼みに来ているのかそれとも日本と同じような現象なのか、現地人が結構いる。ベンチでは数人集まって何かをしている。横目で見ると「碁」だ。囲碁かそれとも別ルールの何かかは解らないが、碁盤と碁石である。日本でも過去には見られたという軒下将棋みたいなものだろう（今でもやっている人いるのかな？）。
そうして韓国文化を見れたのはいいが、肝心の記念館が発見出来ない。見てまわったが、儒教学者の銅像とかがあるだけだ。進むと広い道が。公園終わり？と思いきやさらに先に公園があるらしい。
その広い道を渡る。そして目の前には階段が（爆）。しかし根性で上がりきる。心の中で「もうやだ、これ以上階段あったら帰るぞオイ」と毒づきながら先に進む。そしてこちらの公園でもベンチがある。こちらのベンチでは明らかに日本では見ることが出来ない盤遊びをやっている。中国将棋か韓国特有の何かの盤遊戯だろう。横目でしか見ていないので詳しい内容は不明。写真を撮ろうかと思ったが、邪魔をするのも何だし、と思って止める（何か面倒があったら嫌だというのが本音かもしれんが）。
その横には平屋の建物が。を？これが記念館だな？と思い、回り込む。当たったようだ。安重根氏の言葉の石碑や銅像などが並んでいる。一通り写真を撮った後に記念館内に入ろうとする、が、シャッターが閉まっている。ヤなヨカ〜ン。
あったりぃ〜（当たって欲しく無かった）。月曜日休館の漢字が。
ふっざけろぉ〜、ここまで階段上がってきて休館だと？ うげげである。開館日の確認をしなかった自分の責任を棚にあげて色々心の中で叫びながら帰る。