侠客行

著者は映画”グリーンディスティニー”の原作の著者（大勘違い。グリーンディスティニーの原作者はワン・ドウルー。詳しくは公式HPを。）。これも武侠小説。 　それを自分の元に持ってきた者の願いは何でもかなえるという約束をした一人の武芸達者な奇人がいた。その品をめぐって侠客達の争いが行われる。しかし最後には奇妙な偶然でそこらへんにいた孤児が手に入れることとなった。ひょんな事で武芸の訓練をするのだがある日修行中に体の異変が起こり、気がつくと悪名高き門派の頭になっていた。さぁどうするか。 　という小説。一巻だけ買いましたが、面白かったので残りの二冊（全三巻）も買ってきてしまいました。しかし、文章中に色々と『環抱六合』やら『手倒擒来』やら武芸の専門用語が頻繁に出てくる。中国の人には常識になっているのだろうか？日本人が皆柔道やっているわけではないのでそうだとは思えないが、あまりにも当たり前に出てくるのでそう思ってしまった。 　でもそこらへんは深く考えずに読めます。面白いです。 という感想を一巻を読み終えたときに思った。 二巻も面白い。謎がだんだん解ってくるようでいて、謎の老婆、と孫娘、それに言い寄る爺さん、二人組みの恐ろしい手達、等さらなる登場人物が出てきてどんどんのめりこんで行く。 三巻では今までの謎が一気に解ける。クライマックス。でも謎が一気に解けすぎてそんなんでいいのか！と思ってしまった（笑） 　まぁ、これだけ特徴的な登場人物が多数出てきてそれを三巻でまとめようというのだから最後ははしょる感じになるのは解るが、なんか、いいの？それで？という感じ。いや、面白いのよ。じゃなければ夜中の３時まで読みつづけちゃいない。いや、ラストがあっけなかったんで、それだけが残念。